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AI検索で工務店の情報を正しく伝えるには|会社情報・施工エリア・口コミの整え方

AI検索の回答で工務店の情報が正しく伝わるように、ホームページとGoogleビジネスプロフィールの情報を整える方法を解説。対応エリア・価格帯・特徴の書き方、構造化データ、口コミ、回答の確認方法を紹介します。

この記事のポイント

  • AI検索のための特別な書き方を探すより、会社名・住所・対応エリアなどの基本情報を各所でそろえる。
  • 対応エリア・価格帯・特徴は、評価の言葉ではなく、確かめられる事実で本文に書く。
  • AIの回答は定期的に同じ質問で確かめ、誤りがあれば元になっている情報を直す。

家づくりを考えている人が、検索窓やAIのチャットに「一宮市で平屋が得意な工務店は」と入力して調べることがあります。AIが作った回答に自社の名前が出ても、対応していない地域が書かれていたり、古い住所が案内されていたりすると、お客様は誤った情報で判断することになります。

この記事では、AI検索の回答で工務店の情報が正しく伝わるように、ホームページとGoogleビジネスプロフィール、口コミを整える方法を説明します。AI検索だけに効く特別な書き方を探すより、会社の基本情報を各所でそろえ、対応エリアや特徴を確かめられる言葉で書くことが基本になります。

AIの回答が参照する情報

AI検索とは、AIが質問への答えを文章で作り、その際にWeb上の情報を探して参照する仕組みです。Google検索のAIによる概要のほか、検索機能を持つ対話型のAIサービスがあります。どの情報をどう選んで回答に使うかの詳しい仕組みは公開されておらず、サービスごとにも違います。

自社のホームページ、Googleのビジネス情報、口コミ、外部サイトの情報が集まってAIの回答になり、家づくりを考える人が読む様子を示す図。
AIの回答は複数の情報源をもとに作られるため、各所の会社情報をそろえます。AI生成の概念図

工務店について答えるときは、次のような情報源が材料になると考えられます。

情報源 含まれる情報 整える人
自社のホームページ 会社概要、対応エリア、施工事例、価格の考え方 自社
Googleビジネスプロフィール 住所、営業時間、カテゴリ、写真 自社
Googleの口コミ お客様の体験と感想 お客様。返信は自社
外部のサイト 住宅情報サイト、地域の媒体、業界団体の会員情報 各サイトの運営者

Googleは、検索のAI機能にも基本的なSEOの考え方がそのまま当てはまり、AI機能のための特別な対応は必要ないと説明しています。重要な情報をテキストで示すことや、構造化データの内容をページの表示と一致させることも案内しています。詳しくはGoogle検索のAI機能とウェブサイトで確認してください。ホームページの基本の構成は、工務店のホームページに必要なページと機能で説明しています。

会社の基本情報をそろえる

最初に、会社名、住所、電話番号、営業時間を、ホームページ、Googleビジネスプロフィール、外部サイトでそろえます。表記が場所ごとに違うと、同じ会社なのか別の会社なのかが読み取りにくくなります。

ずれが起きやすいのは、次のような場面です。登記上の社名と、看板や広告で使う名前が違う場合は、どちらをどこで使うかを決め、会社概要に両方を書きます。事務所を移転した場合は、ホームページの会社概要だけでなく、ページの下部に入っている住所、Googleビジネスプロフィール、住宅情報サイトの掲載情報まで直します。

外部サイトは自社だけでは直せないことがあるため、掲載先と修正の連絡先を一覧にしておきます。

対応エリア・価格帯・特徴の書き方

対応エリア、価格帯、特徴は、評価の言葉を並べるより、確かめられる事実で書きます。AIが回答を作るときも、人が読むときも、具体的な言葉のほうが誤解されにくくなります。

項目 伝わりにくい書き方 伝わる書き方の例
対応エリア 地域密着で対応します ○○市・○○市・○○町で新築とリフォームを請け負っています。その他の地域はご相談ください
価格帯 適正価格の家づくり 建物本体価格の目安と、その価格に含まれる仕様、含まれない費用を記載する
特徴 こだわりの家づくり 自然素材の内装を標準にしている、平屋の施工事例を掲載している
請け負う工事 何でもご相談ください 新築の注文住宅、平屋、二世帯住宅、水回りのリフォーム

対応エリアは、会社概要のページに一覧で書き、施工事例のページにも所在地を市町村まで書いておくと、実際にその地域で建てていることが伝わります。対応できない地域を含めて書くと、AIの回答でも対応地域として扱われるおそれがあります。

価格帯は、金額を載せる場合も載せない場合も、何が含まれる価格なのかを書きます。延床面積や仕様の条件がない金額だけが広まると、お客様の予算の判断を誤らせます。特徴として書く内容は、施工事例や仕様書で裏付けられることに限ります。

構造化データとAI向けの案内ファイル

構造化データは、ページに書かれた会社名や住所などが何の情報かを、検索エンジンに伝えるための記述です。工務店であれば、schema.orgのGeneralContractorのような種類を使い、会社名、住所、電話番号、営業時間、対応エリアを記述できます。

{
  "@context": "https://schema.org",
  "@type": "GeneralContractor",
  "name": "株式会社○○ホーム",
  "url": "https://www.example.jp/",
  "address": {
    "@type": "PostalAddress",
    "addressRegion": "愛知県",
    "addressLocality": "○○市",
    "streetAddress": "○○町○丁目"
  },
  "areaServed": ["○○市", "○○市", "○○町"]
}

構造化データには、ページに表示している内容と同じ情報を書きます。表示していない対応エリアや、実際と違う営業時間を書いてはいけません。書き方の基本はGoogleの構造化データの説明で、店舗や事業所の情報はローカルビジネスの構造化データで確認できます。構造化データを書いても、検索結果やAIの回答での表示が保証されるわけではありません。

AI向けの案内ファイルとして、サイトの概要と主なページをまとめた「llms.txt」というファイルを置く方法も提案されています。形式はllms.txtの提案ページで公開されていますが、すべてのAIサービスがこのファイルを読むとは限りません。置く場合も、ホームページ本文の情報を整えることが先です。

口コミの集め方と返信

Googleビジネスプロフィールの口コミは、実際に家を建てたお客様の体験として、検索する人が読みます。AIの回答で会社の評判が要約される場合にも、口コミが材料の一つになることがあります。

口コミは、お引き渡しや点検などの決まった場面で、すべてのお客様に同じ案内をします。評価の高い人だけに依頼することや、口コミと引き換えに特典を渡すことは、Googleのポリシーで禁止されています。依頼のしかたは工務店がGoogle口コミをお願いする方法で、返信の文例は工務店のGoogle口コミへの返信方法で説明しています。

AIの回答を確かめる方法

整えた情報がAIの回答にどう表れているかは、実際に質問して確かめます。お客様が入力しそうな質問をいくつか決め、毎月同じ質問で確認すると、変化を比べられます。

担当者が毎月同じ質問をAIに入力し、回答を記録して誤りを探し、元になっている情報を直す流れを円で示した図。
同じ質問で定期的に確かめ、誤りが続く場合は元になっている情報を直します。AI生成の概念図

想定例として、広報担当者が月初めに確認する場面を考えます。使う資料は、質問の一覧と、前の月の記録です。担当者は「一宮市で平屋の注文住宅を建てられる工務店を教えて」「株式会社○○ホームの対応エリアは」のような質問を、使っているAIサービスごとに入力します。記録するのは、確認した日、サービス名、質問、自社の名前が出たか、誤った情報があったか、回答が示した参照元のページです。

AIの回答は、同じ質問でも日や利用者によって変わります。一度の回答だけで判断せず、同じ誤りが続くかを見ます。誤りが続く場合は、参照元のページや、自社の情報が古いまま残っている外部サイトを探して直します。

e-Grantsでは、AIの回答で会社が紹介されているかを定期的に確かめる、効果測定のツールを開発中です。

まとめ

AI検索で工務店の情報を正しく伝えるには、会社名や住所などの基本情報をホームページ、Googleビジネスプロフィール、外部サイトでそろえることから始めます。対応エリア、価格帯、特徴は確かめられる事実で本文に書き、構造化データには表示と同じ内容を記述します。口コミはすべてのお客様に同じ案内で依頼し、AIの回答は同じ質問で定期的に確かめてください。

e-GrantsのW-Studioは、構造化データとサイトマップの出力に対応した、工務店・住宅会社向けのセミオーダー型ホームページです。AI向けの案内ファイルであるllms.txtも出力できます。口コミについては、引き渡し後のアンケートからGoogle口コミの投稿を案内し、届いた口コミへの返信案も作れるG-Studioをご用意しています。

益田 尚紀

この記事を書いた人

益田 尚紀株式会社e-Grants 代表取締役

株式会社e-Grants代表取締役。愛知県一宮市を拠点に、企業のAI導入支援・AI受託開発・社内AI基盤の構築と、工務店のWeb集客支援に取り組んでいます。現場で使えるAI活用とデジタル集客を、むずかしい言葉をほどいて発信します。

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