
この記事のポイント
- セミオーダーは用意された型を使うため、公開までが早く内容に集中できる。
- フルオーダーは自由度が高い分、要望の整理や確認に時間と手間がかかる。
- 必要なページ・予約処理・更新方法を同じ条件で比較し、公開後の管理者と計測まで確認する。
工務店のホームページを作ろうとすると、制作の方法にもいくつかの種類があることに気づきます。その中でよく比べられるのが、セミオーダーとフルオーダーです。
セミオーダーは型を使うぶん早く作りやすく、フルオーダーは時間をかけて自由に作れる、という違いがあります。どちらが優れているというより、自社の状況によって合う方法が変わるものです。
この記事では、セミオーダーとフルオーダーの違いを整理し、それぞれが向いている工務店を紹介します。選ぶ前に確認しておきたいことも取り上げます。
セミ オーダーと フル オーダーの 違い
セミオーダーのホームページは、あらかじめ用意されたデザインやページ構成を使い、写真や文章を自社に合わせて入れていく作り方です。フルオーダーは、デザインやページ構成を一から考えて作る方法を指します。主な違いを表にまとめました。
| 比べる点 | セミオーダー | フルオーダー |
|---|---|---|
| デザインの自由度 | 用意された型の中で選ぶ | 一から自由に決められる |
| 公開までの期間 | 型があるため短くしやすい | 打ち合わせや確認が多く長くなりやすい |
| 決めることの量 | 写真と文章の準備が中心 | 構成やデザインの細部まで決める |
| 必要な機能 | 業種向けの機能が用意されている場合がある | 必要な機能をその都度決めて作る |
| 費用の考え方 | 型があるため抑えやすい | 決める内容が多いほど増えやすい |
表のとおり、セミオーダーは型があるぶん決めることが少なく、フルオーダーは自由度が高いぶん決めることが多くなります。費用や期間の差も、主にこの「決めることの量」から生まれるものです。
セミ オーダーが 向いている 工務店
セミオーダーが向いているのは、早くホームページを公開したい工務店です。たとえば今のホームページが古くスマートフォンで見にくい場合や、見学会の予約をホームページで受けたい場合は、型を使うほうが早く形にできます。
広報の担当者が少ない工務店にも、セミオーダーは合っています。フルオーダーでは、構成やデザインの打ち合わせ、細かな確認に多くの時間を取られがちです。セミオーダーなら、型の中から選ぶ部分が多いため、施工事例の写真や家づくりの考え方といった内容の準備に時間を使えます。
工務店向けに作られたセミオーダーなら、施工事例やイベント、見学会予約のように工務店で必要になるページや機能が最初から考えられていることもあるでしょう。どんなページが必要か分からない段階でも、型を見ながら考えられる点は利点です。必要なページの考え方は、工務店のホームページに必要なページと機能で紹介しています。
フル オーダーが 向いている 工務店
フルオーダーが向いているのは、ほかにない独自のデザインや機能を求める工務店です。会社のブランドの見せ方が細かく決まっている場合や、ほかのシステムとつなぐ特別な機能が必要な場合は、型の中では対応しきれないかもしれません。
フルオーダーを選ぶ場合は、社内で要望を整理する時間を取れるかを確認しておきましょう。何を伝えたいか、誰に見てほしいか、どのページで何をしてほしいかが決まっていないと、打ち合わせが長引いて公開が遅れる原因になります。
制作会社とのやり取りを担当する人を決めておくことも欠かせません。デザインの確認や文章の修正は何度も発生するため、社内で判断できる人が窓口になると進めやすくなります。
どちらを 選ぶ 場合も 確認したいこと
セミオーダーとフルオーダーのどちらを選ぶ場合でも、確認しておきたい点があります。
一つ目は、公開後の更新のしやすさです。施工事例やイベント情報は、公開後も増え続けます。専門の知識がなくても写真と文章を追加できるか、更新を制作会社に頼む場合はどう依頼するのかを、事前に確かめてください。
二つ目は、保守の範囲です。ホームページは、公開したあとも不具合への対応やセキュリティの更新が必要になります。保守にどこまでの作業が含まれ、料金がどうなっているかを確認しておくと、公開後に想定外の費用が発生しにくくなります。
三つ目は、写真と文章の準備です。どちらの方法でも、ホームページに載せる施工写真や家づくりの考え方は自社で用意することになります。写真が足りない場合は、撮影や整理の計画も一緒に立てておきましょう。
費用は 公開後まで 含めて 考える
ホームページの費用を比べるときは、制作の費用だけでなく、公開後にかかる費用も含めて考えます。制作費が安くても、更新のたびに費用がかかる場合や保守の料金が別に必要な場合は、数年で見ると総額が変わってくるからです。
見積もりを依頼するときは、必要なページと機能を書き出して伝えると、制作会社ごとの見積もりを同じ条件で比べやすくなります。ページや機能の範囲があいまいなままだと前提がそろわず、金額の差が何によるものかが分かりません。
比べるときは、制作費と保守の月額、更新の依頼や追加の機能にかかる費用を並べて書き出してみてください。同じ条件で並べると、どの方法が自社に合っているかを判断しやすくなるはずです。
広報 担当が 一人の 工務店で 選ぶ 場合
施工事例と月ごとの見学会案内を更新したい、広報担当が一人の工務店を想定します。特別な画面や外部連携より、写真と文章を入れ、開催日を変えられることが優先されるケースです。
この場合は、セミオーダーの管理画面で実際に一件の施工事例を登録してみると判断しやすくなります。見出しを変える、画像を並べ替える、見学会を終了表示にする、といった日々の操作を確かめます。見た目が好みに合っていても、更新のたびに制作会社への依頼が必要なら、運用の手間と料金を確認してください。
フルオーダーを選ぶ場合でも、毎回新しいレイアウトを作る必要はありません。施工事例やイベントは共通の書式にし、会社の特徴を伝えるページに自由度を持たせる方法があります。制作方式の名称だけでなく、更新するページがどう作られるかを聞くことが大切です。
独自の 予約や 顧客 管理との 連携が 必要な 場合
複数のモデルハウス、案内担当者、既存の顧客管理をまとめて扱いたい会社では、標準の予約機能で足りるかを先に確かめます。「予約機能あり」という説明だけでは、同じ担当者が複数会場へ割り当てられないか、変更やキャンセルが連携されるかは分かりません。

必要な処理を、来場者が予約する、担当者が確認する、日程を変更する、来場結果を残す、という順に書き出します。その手順を制作会社に見せ、標準機能でできる部分、追加開発が必要な部分、自社で行う部分を分けてもらいます。
標準機能へ業務を合わせられるなら、セミオーダーでも進められる場合があります。既存システムの制約で合わせられない場合は、フルオーダーや追加開発を検討します。どちらの場合も、連携先が変更されたときの保守範囲を確認します。
見積もりを 同じ 条件で 比較する 項目
| 確認する項目 | 比較時にそろえる条件 |
|---|---|
| 初回に作るページ | 固定ページ数、施工事例・イベントの登録件数 |
| 写真と文章 | 自社で用意する範囲、撮影・取材・加工の有無 |
| 更新 | 社内で変更できる項目、外部へ頼む作業 |
| 予約 | 仮受付か確定か、変更・キャンセル、通知 |
| 検索と計測 | タイトル設定、サイトマップ、計測の設定範囲 |
| 保守 | 障害対応、更新作業、バックアップ、連絡窓口 |
| 引き継ぎ | ドメイン、データ、管理アカウントの扱い |
価格を比較するときは、初回費用と継続費用を分け、同じ年数で並べます。写真の準備や原稿確認にかかる自社の時間も書き添えると、公開予定に無理がないか判断できます。修正回数や追加ページの費用も、契約前に確認したい項目です。
公開前に 一件の 更新と 問い合わせを 試す
納品の確認では、代表的なページを見るだけでなく、担当者が施工事例を追加し、スマートフォンから見学会を申し込むところまで試します。通知が届くか、送信に失敗した場合に完了と表示されないか、掲載を終了したイベントが予約対象から外れるかを確かめます。
GSCやGTMを使う場合は、会社側が管理できるアカウントと権限を用意し、制作会社へ依頼する設定範囲を確認します。設置したことだけで作業を終えず、検索状況や問い合わせ完了を確認できる状態までを納品条件に含めます。必要なページと計測の考え方は、工務店のホームページ構成にまとめています。
まとめ
セミオーダーは用意された型を使うため、公開までが早く、内容の準備に時間を使えます。フルオーダーは自由度が高い一方で、要望の整理や確認に時間と手間がかかる方法です。どちらを選ぶ場合も、公開後の更新のしやすさと保守の範囲を確かめ、費用は公開後まで含めて考えましょう。
e-Grantsのe-Grants Houseは、工務店向けのセミオーダー型ホームページです。料金は買い切りの40万円(税別)で、デザインは2種類から選ぶ形式です。施工事例・イベント・モデルハウスなどのページに加え、見学会予約カレンダーと顧客管理、資料ダウンロード、SEO・AI検索への対応を備えています。保守は別料金の月1.5万円(税別)で、AI画像生成サービスHome AI Studioの利用料も含んだ金額です。集客全体の進め方は、工務店向け集客パッケージでご案内しています。


