
この記事のポイント
- 投稿の企画を施工中・スタッフ・家づくりの疑問・イベントの4つの枠に分けると、完成写真がない月も投稿を続けられる。
- 月の初めに見学会や上棟などの確定した予定を書き出し、イベントと施工中の投稿から先に予定へ入れる。
- 現場には撮影メモを渡し、写すもの・写してはいけないもの・締切を担当者と共有する。
工務店のInstagramを始めると、最初の数か月は施工事例の写真で投稿を続けられます。ところが完成写真は引き渡しの時期に集中するため、引き渡しのない月は何を投稿すればよいか分からなくなりがちです。
この記事では、施工事例以外に続けられる投稿の企画と、その決め方を説明します。企画は施工中・スタッフ・家づくりの疑問・イベントの4つの枠に分け、月の初めに予定へ組み込むと続けやすくなります。そのうえで現場に撮影メモを渡し、月末に枠ごとの反応を振り返ると、担当者が一人で悩む時間を減らせます。
施工 事例だけでは 投稿が 止まりやすい 理由
施工事例の投稿には、完成した建物、整った外構、お施主様の掲載許可がそろっている必要があります。外構工事が引き渡しより後になる家もあり、撮影できる時期が予定より遅れることもあります。完成前の写真を使うときの注意は「外構完成前の写真で見学会を告知するときの注意点」で説明しています。
もう一つの理由は、施工事例の写真を見るだけでは、家を検討している人が知りたいことの一部しか伝わらない点です。検討中の人は、どんな人が担当するのか、工事中にどこを確認しているのか、打ち合わせで何を決めるのかも気にしています。こうした内容は完成写真がなくても投稿できます。
企画を 四つの 枠に 分ける
投稿の企画を次の四つの枠に分けておくと、素材を持っている人と撮影の時期がはっきりします。

| 枠 | 投稿の例 | 素材を持っている人 | 撮る時期 |
|---|---|---|---|
| 施工中 | 基礎の配筋、断熱材、上棟、構造の確認 | 現場監督 | 工程ごと |
| スタッフ | 担当者の紹介、打ち合わせの準備、使っている道具 | 各担当者 | 予定の空いた日 |
| 家づくりの疑問 | 打ち合わせで出た質問と答え | 営業・設計 | 打ち合わせの後 |
| イベント | 見学会の告知、予約方法、当日の様子 | 営業・広報 | 開催日から逆算 |
施工中の投稿では、仕上がると見えなくなる部分を写すと、会社が何を確認しているかを伝えられます。たとえば断熱材の継ぎ目や配管の貫通部を写し、「この部分を現場監督が確認しています」と説明します。
スタッフの投稿は、顔を出すかどうかを本人に確認してから企画します。顔を出さない人は、手元や道具、作業中の後ろ姿で紹介できます。家づくりの疑問とイベントの投稿は、後の章で詳しく説明します。
どの枠でも、お施主様の家が特定される情報は写しません。表札、車のナンバー、隣の家、住所が書かれた図面や書類は、撮影前に画面から外します。
月の 予定に 組む 手順
投稿の予定は、月の初めに次の順番で組むと、空いた週がどこか分かります。

- その月に決まっている見学会、上棟、引き渡し、相談会を書き出します。
- イベントの告知と当日の投稿を先に置きます。
- 施工中の投稿を、工程表に合わせて置きます。
- 空いた週に、家づくりの疑問とスタッフの投稿を入れます。
- 投稿ごとに担当者と素材の締切を決めます。
想定例として、広報担当1人、営業2人、現場監督1人の会社で、月末に見学会がある月を考えます。広報担当は工程表と営業の予定表を見て、次のような予定を作ります。
| 週 | 枠 | 内容 | 素材の担当 |
|---|---|---|---|
| 1週目 | イベント | 見学会の予告と予約開始の案内 | 営業 |
| 2週目 | 施工中 | 別の現場の上棟と構造の確認 | 現場監督 |
| 3週目 | 家づくりの疑問 | 「窓の大きさはどう決めるか」への答え | 設計 |
| 4週目 | イベント | 見学会の残り枠と前日の案内 | 営業 |
この予定表は、誰がいつまでに何を用意するかを共有するために使います。急に工程が変わったときは、同じ週の中で枠を入れ替えます。
現場に 渡す 撮影 メモ
現場監督や営業に撮影を頼むときは、口頭で「写真をお願いします」と伝えるだけでは、使える写真がそろわないことがあります。撮影メモに、伝えたいこと、撮るカット、写してはいけないもの、締切を書いて渡します。
投稿の枠:施工中
伝えたいこと:壁の中の断熱材を、隙間なく入れていること
撮るカット:部屋全体を1枚、継ぎ目の寄りを1枚、確認している手元を1枚
向き:縦
写さないもの:表札、隣の家、図面の住所欄、車のナンバー
撮る人:現場監督
締切:今週金曜まで
メモには、伝えたいことを一つだけ書きます。一つの投稿で断熱と換気と構造をすべて説明しようとすると、写真も説明文も長くなります。撮影後に広報担当が写真を選び、説明文の下書きを現場監督に確認してもらうと、工法の説明の誤りを防げます。
撮影や写真の整理の進め方は「工務店の施工写真を集客に生かす方法」でも説明しています。
家づくりの 疑問を 投稿にする
家づくりの疑問の投稿は、打ち合わせで実際に出た質問を題材にします。営業や設計が、打ち合わせの後に質問を一行ずつ共有の表へ書き込むと、題材が自然にたまります。お客様の名前や家の条件は書かず、質問の内容だけを残します。
投稿は一つの質問に一つの答えを書く形にします。説明文の例を示します。
「コンセントの数は、いつまでに決めればいいですか?」
打ち合わせでよくいただく質問です。当社では、電気の配線を決める打ち合わせで、
家具の配置図を見ながら位置と数を決めています。
掃除機を使う場所や、スマートフォンを充電する場所を思い浮かべておくと、
打ち合わせがスムーズです。
費用や工期のように家ごとに変わる内容は、金額や日数を書かずに、決まり方を説明します。会社ごとに進め方が違う内容は「当社では」と書き、一般的な説明と区別します。
イベントの 投稿を 前後に 分ける
見学会のようなイベントは、告知の投稿だけで終わらせず、開催前と開催後に分けて投稿します。開催前は日時、会場の地域、予約方法を伝えます。開催後は、当日見てもらった場所や、よく質問された点を紹介します。
当日の様子を投稿するときは、来場者が写らない写真を選びます。来場者の顔や車が写った写真は使わず、展示した部屋や説明に使った資料を写します。コメントから予約へつなげる方法は「インスタのコメントから見学会の予約につなげる方法」で説明しています。
反応を 月末に 振り返る
月末には、投稿ごとの反応を枠ごとに並べて見ます。保存、プロフィールへのアクセス、コメント、DMの数を、同じ枠の投稿同士で比べます。施工中の投稿とイベントの告知は目的が違うため、枠をまたいで数を比べても次の企画には生かしにくいです。
振り返りでは、次の月に変えることを一つだけ決めます。「家づくりの疑問の投稿で、写真を図解に変えてみる」「施工中の投稿で、現場監督のコメントを入れる」のように、試すことを具体的に書いておくと、翌月の振り返りで結果を確かめられます。
Instagramのインサイトで表示される項目の名前は、アプリの更新で変わることがあります。項目の意味はInstagramのヘルプセンターで確認してください。
AIの 企画案を 使うときの 確認
投稿の企画を考えるときに、AIに案を出してもらう方法もあります。AIに渡す情報は、過去の投稿の枠と反応、その月の予定、伝えたい工法や地域です。AIの案は、自社の施工内容や進め方に合っているかを担当者が確認してから使います。
特に、工法や性能の説明、法律や補助制度に触れる内容は、AIの説明をそのまま投稿しません。設計や現場の担当者が内容を確かめ、必要なら公式の情報を見てから説明文を直します。
まとめ
工務店のインスタ投稿は、施工中・スタッフ・家づくりの疑問・イベントの4つの枠に分けると、完成写真がない月も続けやすくなります。月の初めに確定した予定からイベントと施工中の投稿を置き、空いた週に疑問とスタッフの投稿を入れます。現場には撮影メモを渡し、月末には同じ枠の投稿同士で反応を比べて、次の月に試すことを一つ決めてください。
e-Grantsのi-Studioでは、自社と同業の投稿の反応をもとに、投稿の企画・本文・ハッシュタグ・撮り方をAIが提案します。AIの投稿アイデアは、貴社のClaudeのAPIキーを登録して使う機能です。「見学会」などの言葉を含むコメントやDMに、予約ページつきのDMを自動で送る機能もあります。工務店向けのサービス全体は工務店・住宅会社向け集客支援でご覧いただけます。


